2023.07.11
総合人間科学部 / 看護学科
光武 智美 助教
本研究は「人の誕生を題材にした助産師による学校での参加体験型いのちの教育プログラム」の効果に関して、プログラム評価の手順に従い検証することを目的としている。この教育プログラムは、学校と外部講師としての助産師が協働して実施する授業である。新たな学習指導要領では、地域の人的資源を活用し、学校と社会が連携しながら「社会に開かれた教育課程」を実現するよう求められている。
助産師である研究者がこれまでに学校で行った、胎児の成長過程を体験する授業から児童生徒らは、「いのちの大切さ」「自尊感情」「感謝」などを学んでいた。助産師が外部講師として学校で「いのちの教育」を実施するケースも増えている。しかしながら、外部講師を活用した「いのちの教育」には、授業の目的や方法など、学校と外部講師間での協議が十分に行われていないことが多い。外部講師に一任される状況では、学校の目標に応じた授業が行われず、授業評価も感想文の記入のみで行われている可能性もある。本研究の効果検証を行うことで、助産師を活用した学校での「いのちの教育」が、学校や子どもたちのニーズに応じて効果的に行えるようになることが期待される。
外部講師の活用では学校と専門職がチームとなり、子どもたちの課題解決のための教育活動を充実していくことが期待されている。現代社会において、いじめや自殺など子どもたちのいのちに関する重大な事態も起こっている。本研究の効果検証によって、学校が外部講師である助産師を活用する場合の手続き、授業内容や方法などの教育プログラムの開発を行い、子どもたちのいのちに関する課題解決を目指す。
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