2023.07.13
経済学部 / 経営学科
外川 拓 准教授
消費者の購買行動は、視覚、聴覚、嗅覚などの感覚的経験による影響を受けていると言われています。例えば、広告から視覚的に伝わる温かさ(あるいは、冷たさ)などは、広告製品の評価に影響を与えます。同様に、小売店頭で香りを感じた消費者は、その香りと関連する製品を購買する傾向があるとも言われています。こうした、五感に訴えかけるマーケティング(すなわち、感覚マーケティング)の効果について、様々な研究に取り組んだり、その成果を学会、産業界に発信しています。
A.クリシュナ(2016)『感覚マーケティング — 顧客の五感が買い物にどのような影響を与えるのか』(平木いくみ・石井裕明・外川拓 翻訳)、有斐閣。
外川拓(2019)「顧客の高揚感を醸成する!三越伊勢丹の“感覚マーケティング”」 DIAMOND Chain Store 50(2) 42 2019年。
外川拓(2016)「味覚―主役は舌だけにあらず!味覚マーケティングの奥深さ―」DIAMOND Chain Store Age 47(15) 102-103 2016年9月。
Togawa, T., Ishii, H., Park, J., & Roy, R. (2023). The temperature of newness: How vision–temperature correspondence in advertising influences newness perception and product evaluation. Journal of Business Research, 160, 113801.
Togawa, T., & Sugitani, Y. (2022). Looks Far Beyond My Reach: The Zoom Effect in Product Videos Influences Luxury Perception and Purchase Intention. Journal of Consumer Psychology, 32(4), 687-698.
Togawa, T., Park, J., Ishii, H., & Deng, X. (2019). A packaging visual-gustatory correspondence effect: using visual packaging design to influence flavor perception and healthy eating decisions. Journal of Retailing, 95(4), 204-218.