2023.07.14
気体状態の分子の立体構造を決定する実験手法として、回転分光法と気体電子回折があります。本研究ではこの2つの実験装置を用いて、新規星間分子の発見と香りを持つ分子の立体構造を精度よく決定するための新しい研究手法の開発を行っています。星間分子の中には地球上では安定に存在できないものがあり、特異な構造をもつものがあります。これら分子がどのような構造をとって、どのように生成してきたかを調べることにより分子進化への手掛かりを探求します。また分子の立体構造と香りの受容との関係を調べるための精密構造の基礎データの収集を手がけています。また振動分光や量子化学計算による研究も加えて、これらの分子の構造と反応ダイナミクスについて多面的に研究を進め、実験装置・データ解析の開発を進めています。
マイクロ波分光器にパルス放電ノズルを取り付け,ラジカルなどの短寿命分子の回転スペクトルの観測を行っている。
ミリ波分光計,チャープパルスフーリエ変換マイクロ波分光器の開発
フーリエ変調型マイクロ波分光器
電波天文観測と実験室系での回転スペクトル測定を通じた,新規星間分子の発見と,星形成モデルへの応用研究
Nobuhiko Kuze, Atsushi Ishikawa, Maho Kono, Takayuki Kobayashi, Noriyuki Fuchisawa, Takemasa Tsuji, and Hiroshi Takeuchi
Molecular Structure and Internal Rotation of CF3 Group of Methyl Trifluoroacetate: Gas Electron Diffraction, Microwave Spectroscopy, and Quantum Chemical Calculation Studies
The Journal of Physical Chemistry A, 119, 1774-1786 (2015).
最近掲載された研究シーズ
大規模継続家族調査による家族形成期の困難に関する実証的解明
田渕 六郎
2024.02.15
炭鉱・鉱山から照射する東アジア型資本主義研究と日韓台ネットワーク
中澤 秀雄
2024.02.15
プラットフォーム労働に関する研究
今井 順
2023.08.28
良心概念の系譜学的研究
梅田 孝太
2023.07.22
高精度・高機能センシング技術の開発
山中 高夫
2023.07.22
機械学習に基づくビジネスアナリティクス・ビッグデータのスモールデータ化のための統計的手法・統計的手法に基づく品質管理
山下 遥
2023.07.22
IoTと機械学習を応用した人間行動の収集・分析・可視化 – 未踏少子高齢化社会のための優しい技術を目指して
矢入 郁子
2023.07.22
最短経路検索の高速化
宮本 裕一郎
2023.07.22
生態学および感染症の数理モデル
平田 均
2023.07.22
ネットワークコンピューティング技術
萬代 雅希
2023.07.22