2023.07.18
理工学部 / 物質生命理工学科
竹岡 裕子 教授
高分子は私たちの生活を支える重要な材料である一方、自然環境中で微細化されたマイクロプラスチックは環境破壊の一因となっているのも事実である。『生分解性高分子』は土壌中や生体内で分解する高分子であり、この中には植物由来の原料を用いて合成されるものがあり、環境への負荷が低い高分子として注目されている。一方で、生分解性高分子は汎用性高分子と比較して、機械的特性や機能化が不十分であり、既存の非分解性高分子材料にすぐに置き換えられる状況には無い。私たちは生分解性高分子の機能化を行うことにより、柔軟性、形状記憶性、生体親和性を有する材料を開発し、SDGsの目標No.14、15の「海、陸の豊かさを守ろう」を叶え、No.12の「つくる責任、つかう責任」を果たすことを目標としている。
生分解性高分子の機能化により、現在非分解性高分子が使用されている部分を置き換えて行くことが可能となる。このことにより、No.9「産業と技術革新の基盤をつくる」ことができると期待できる。さらに生分解性高分子に修復機能を持たせることにより、望む分解の前に破損した際にも自己修復ができるような材料ができれば、より環境負荷を低減することができると期待できる。
最近掲載された研究シーズ
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炭鉱・鉱山から照射する東アジア型資本主義研究と日韓台ネットワーク
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プラットフォーム労働に関する研究
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2023.08.28
良心概念の系譜学的研究
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高精度・高機能センシング技術の開発
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2023.07.22
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2023.07.22
IoTと機械学習を応用した人間行動の収集・分析・可視化 – 未踏少子高齢化社会のための優しい技術を目指して
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最短経路検索の高速化
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生態学および感染症の数理モデル
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ネットワークコンピューティング技術
萬代 雅希
2023.07.22