マイクロ波刺激による植物育成における迅速化および環境耐性化に関する研究

生産環境農学
キーワード
堀越 智

理工学部 / 物質生命理工学科

堀越 智 教授

概要

電子レンジや無線LANで使用されているマイクロ波を、植物へ特殊な条件で1回数十分間の照射をすると、植物が刺激を受けて、生育速度が促進されることを発見した。また、高温環境条件下においても生存率が著しく促進することが分かった。
今後、様々な植物種に対する効果やフィールド実験なども進める。

マイクロ波処理と通常育成の成長度比較
応用例のイメージ(植物工場)

応用例

植物の迅速育成や砂漠の緑地化などに応用が可能
計画的バイオマス生産に有効
遺伝子組み換えは進まないため食料植物への応用が可能
マイクロ波を照射装置の開発(ドローンなどを利用した自動照射装置)

今後の発展性

植物の初期育成段階でマイクロ波処理を短時間行うだけで、だれでも植物の迅速育種が可能となる
いくつかの野菜等でも迅速育種の実証を行い、味に対しても問題ないことを確認している
遺伝子的な組み換えが起きておらず、残留化学物質もないことを確認している

研究設備

特殊マイクロ波装置、日照器、遺伝子やタンパク質の解析用分析機器

共同研究・外部機関との連携への期待

商業化までを前提とし、実際にフィールド等で植物の育成を行っていただける企業

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