マイクロ波光触媒法による環境保全 およびマイクロ波励起型無電極ランプを用いた環境浄化装置

ナノテクノロジー 環境保全・浄化 マテリアル・リサイクル
キーワード
堀越 智

理工学部 / 物質生命理工学科

堀越 智 教授

概要

(1)マイクロ波光触媒法による環境保全 
マイクロ波と光触媒を組み合わせることで、水処理や空気浄化が数十~数百倍促進されることを発見しました。

(2)マイクロ波励起型無電極ランプを用いた環境浄化装置
電極や電線を持たない、マイクロ波励起型無電極ランプの開発と応用を行っています。
マイクロ波励起型無電極ランプ(MDEL)の利点
・電極の劣化が無いためランプの寿命が数百倍以上長い(球切れがない)。
・ランプの形状は電極に依存しないことから自由度が高い。
・点灯に伴う電極の温度変化がないことからすぐに点灯する。
・電極がないため、光強度が低下しない。
・ワイヤレスに容器の外から送電ができる。
・電気的配線がないことから、ランプ交換が容易である。

マイクロ波と紫外線を光触媒に同時照射すると
汚染物質の分解が促進されます

応用例

新しい環境保全技術法として利用することができます。特に既存の方法では難しい汚染物質の処理に適しています。また、既存の光触媒分解を数十倍促進することができます。
光重合や光異性化などの光源として利用できます。

今後の発展性

工業用排水、ハロゲン系農薬水、再利用水などを数十L/時間で完全処理できるベンチスケールの装置を試作しています。

研究設備

マイクロ波化学合成装置(様々な条件に合わせて7種類)、マイクロ波励起無電極装置、光触媒評価装置、各種分析装置

共同研究・外部機関との連携への期待

装置の特徴として、省エネ、コンパクト、簡単オペレーティング、メンテナスフリーが挙げられます。実用化を目指した共同研究を期待します。

関連特許・論文等

その他は http://pub.nikkan.co.jp/books/detail/00002471 をご覧ください。

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