電力系統機器のシミュレーションモデルの開発

低炭素・エネルギー
キーワード
坂本 織江

理工学部 / 機能創造理工学科

坂本 織江 准教授

概要

 電力系統のシミュレーションのための、発電機などの電力系統機器のモデルの開発を行っています。
 電力系統には、落雷などにより系統に大きな擾乱が加わったときにも、できるだけ安定に電力を供給し続けられるように、様々な制御装置が備えられています。これらの制御装置の開発には、電力系統のシミュレーションによる検討が有効です。
 本研究では、主に落雷などの大きな擾乱の直後の数秒~数十秒くらいの時間領域を対象とし、発電機などの電力系統機器の特性を模擬するモデルを開発しています。

応用例

風力発電や太陽光発電の導入が進んだ場合の電力系統の安定運用の研究に応用できます。

今後の発展性

電力系統シミュレーションの精度と利便性の向上に役立つモデルの開発を目指しています。

研究設備

計算機シミュレーションにより研究を進めています。

共同研究・外部機関との連携への期待

従来の電力系統に加え、風力発電や太陽光発電等の導入を検討している企業等に対し、その安定運用のために電力系統のシミュレーションを開発・提供するなどの共同・受託研究を期待しています。

関連特許・論文等

Orie Sakamoto, Yusuke Hitotsubashi, and Tanzo Nitta, “Development of a New Superconducting Generator Model for Power System Transient Analysis with XTAP “, IEEE Trans. on Applied Superconductivity, Vol. 25, No. 3, Article No. 5203304 (June 2015)

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