2023.07.20
温で8.5気圧と容易な条件で液化するアンモニアは、燃やしても二酸化炭素を排出しないことから、自動車の燃料で使われているガソリンや軽油と置き換えることで、喫緊の課題である二酸化炭素排出削減が期待されている。
しかし、アンモニアは燃焼しにくい、腐食性が強い、窒素酸化物の排出が多いなどの問題があるため、開発を行っているのは世界で3グループに限られている。
構成員の研究分野を活用することで、燃焼室設計、燃焼評価、窒素酸化物の排出低減、腐食対策・劣化評価まで一貫した研究を可能とし、さらにアンモニア燃焼エンジンを試作することにより、本学の研究的フラッグシップとなるカーボンフリーエンジンの研究拠点の開設を試みる。
アンモニアの単一燃焼技術の確立は、自動車用燃料のカーボンフリー化による社会的貢献度が非常に高く、新規性も高い。また日本は現在、その一次エネルギー供給の93%を化石燃料に依存している。2050年に向けてCO2排出の80%削減を図っていくためには、海外から大量の水素とアンモニアを輸入する必要がある。そのため、輸入したアンモニアを燃焼させる技術を早急に確立する必要があることから、社会的な意義および波及効果は大きいと予想している。
最近掲載された研究シーズ
大規模継続家族調査による家族形成期の困難に関する実証的解明
田渕 六郎
2024.02.15
炭鉱・鉱山から照射する東アジア型資本主義研究と日韓台ネットワーク
中澤 秀雄
2024.02.15
プラットフォーム労働に関する研究
今井 順
2023.08.28
良心概念の系譜学的研究
梅田 孝太
2023.07.22
高精度・高機能センシング技術の開発
山中 高夫
2023.07.22
機械学習に基づくビジネスアナリティクス・ビッグデータのスモールデータ化のための統計的手法・統計的手法に基づく品質管理
山下 遥
2023.07.22
IoTと機械学習を応用した人間行動の収集・分析・可視化 – 未踏少子高齢化社会のための優しい技術を目指して
矢入 郁子
2023.07.22
最短経路検索の高速化
宮本 裕一郎
2023.07.22
生態学および感染症の数理モデル
平田 均
2023.07.22
ネットワークコンピューティング技術
萬代 雅希
2023.07.22