2023.07.21
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、人間の発声に伴う飛沫やエアロゾルの可視化に関する研究が重要視されている。
そのような中、レーザー光を用いた可視化技術が応用されているが、レーザーを人間の顔に照射することは危険である。
そこで、我々が長年培ってきた人間の発声を模擬する模型の数々が役に立つことがわかり、そのための実験をいくつかのパターンで行った。そのうちの1つは、肺の模型に人工喉頭を装着し、その上に頭部形状模型を乗せた実験である。空気と共に、直径が数ミクロンのオイルミストを一緒に模型に吸わせ、発声と共にエアロゾルがどのように出るかを観測した。マスクの効果についても合わせて観測した。また、別のパターンでは、破裂子音の/b/を発することができる模型を用いて、人工唾液による飛沫が子音と共にどのように飛散するかを観測した。
発声に伴う感染が注目されている中、人工喉頭の改良を行うことにより声帯振動におけるエアロゾル発生のメカニズムの解明や、異なる子音を模擬する模型を製作することで破裂子音の種類別の飛沫の飛散状況をより客観的に計測するなど、その成果が期待される。
最近掲載された研究シーズ
大規模継続家族調査による家族形成期の困難に関する実証的解明
田渕 六郎
2024.02.15
炭鉱・鉱山から照射する東アジア型資本主義研究と日韓台ネットワーク
中澤 秀雄
2024.02.15
プラットフォーム労働に関する研究
今井 順
2023.08.28
良心概念の系譜学的研究
梅田 孝太
2023.07.22
高精度・高機能センシング技術の開発
山中 高夫
2023.07.22
機械学習に基づくビジネスアナリティクス・ビッグデータのスモールデータ化のための統計的手法・統計的手法に基づく品質管理
山下 遥
2023.07.22
IoTと機械学習を応用した人間行動の収集・分析・可視化 – 未踏少子高齢化社会のための優しい技術を目指して
矢入 郁子
2023.07.22
最短経路検索の高速化
宮本 裕一郎
2023.07.22
生態学および感染症の数理モデル
平田 均
2023.07.22
ネットワークコンピューティング技術
萬代 雅希
2023.07.22