2023.07.21
理工学部 / 情報理工学科
高岡 詠子 教授
外国人の患者さんが日本の病院を安心して受診できるようにするためにICTを使って何ができるかを模索しています。
病院での多言語対応…。現実には、患者さんも医療機関も通訳を必要としていますが、現状は状況が異なり、双方に大きなストレスを与えています。
当院のツールはそんなストレスを解消するツールです。
各種同意書や患者さんへの説明書も用意されています。
日本の医療機関を受診する際の知識についての研修動画の作成も考えています。同時に、日本の医療従事者の人に、外国人の患者さんにどう接するべきか、彼らの文化について学んでもらうための研修動画の作成も行なっていきたいと思っています。
日本の方言を話す患者さんや高齢者と外国人の医療従事者とのコミュニケーションもスムーズにできるようになります。
最近では外国人の医療従事者も多くなってきています。彼らに対する研修を行う動画制作も考えています。
医療・看護・福祉・介護分野における多言語対応情報提供システム構築(SoCHAS)の研究で得られた成果を元に新たな試みを始めます。 以下の医療機関と共同研究を行っています
コミュニケーション障害は外国人患者と日本の医療従事者だけの問題ではありません。外国人看護師が勤務する病院では、高齢者とのコミュニケーション障害が発生しています。まず、外国人が方言を理解するのは非常に難しいです。方言を使わなくても、日本人の高齢者の声は非常に低くて、地味で、外国人には理解しがたいものがあり、これが日本人患者と外国人医療従事者との間に大きな交流の壁となっています。このような問題を取り除くことができるでしょう。
共同研究大歓迎です。特に、動画作成に関して、機材、動画撮影の面で協力をしていただけると助かります。