2023.07.22
最短経路を高速に算出する方法を開発しています。
与えられた地図データなどに対して前処理を施し補助的なデータを用意することによって、従来のダイクストラ法よりも少なくとも1000倍以上速く(最適性が保証された)最短経路を計算できます。
これは有名なA*アルゴリズムでは到底追いつけないほどのスピードアップです。
しかも、使用するメモリ量は普通にダイクストラ法で計算する場合とさほど変わりません。
同様の研究(アルゴリズム開発)は主にドイツで先行して研究されましたが、我々のアルゴリズムはそれら先行研究と比べてとてもシンプルであり、とても実装しやすいものとなっています。
カーナビゲーションシステムにおける最短路検索や、Web上での経路検索に応用できます。
道路網だけでなく、鉄道などの交通機関の乗り換えを考慮した経路検索にも使えます。
現在は、普通の最短路を高速に検索出来るだけですが、複雑な制約条件が盛り込まれた最短路や多目的最短路を高速に検索できるようアルゴリズムを改善する予定です。
また、計算時に使用するメモリ量のさらに少なくすることも目指しています。
研究設備として特筆するべきものはありません。普通のパソコンを使っています。
普通程度のパソコンを用いて高性能コンピューターを使っている人以上の結果を出すことが、アルゴリズム研究の醍醐味です。
すでに実用化されている最短経路検索システムへの本手法の適用、新しい応用分野の発見、など。
最近掲載された研究シーズ
大規模継続家族調査による家族形成期の困難に関する実証的解明
田渕 六郎
2024.02.15
炭鉱・鉱山から照射する東アジア型資本主義研究と日韓台ネットワーク
中澤 秀雄
2024.02.15
プラットフォーム労働に関する研究
今井 順
2023.08.28
良心概念の系譜学的研究
梅田 孝太
2023.07.22
高精度・高機能センシング技術の開発
山中 高夫
2023.07.22
機械学習に基づくビジネスアナリティクス・ビッグデータのスモールデータ化のための統計的手法・統計的手法に基づく品質管理
山下 遥
2023.07.22
IoTと機械学習を応用した人間行動の収集・分析・可視化 – 未踏少子高齢化社会のための優しい技術を目指して
矢入 郁子
2023.07.22
最短経路検索の高速化
宮本 裕一郎
2023.07.22
生態学および感染症の数理モデル
平田 均
2023.07.22
ネットワークコンピューティング技術
萬代 雅希
2023.07.22